輝く大学生図鑑

●一生懸命取り組んでいる活動について

私は2023年9月から今年7月まで、交換留学生としてマレーシアのマラヤ大学に留学しました。現地の大学では、県女でも学んでいる組織行動やリーダーシップ理論について勉強してきました。講義は、主にレクチャーを受ける時間が２時間あり、その後ディスカッションを１時間行うというスタイルでした。世界中から集まった多様なバックグラウンドをもった学生さんと一緒に活動していると新たな気づきや学びが得られ、有意義な時間を過ごすことができました。 授業外の活動では、２つのサークル団体に所属しました。１つ目は言語を教えるサークルです。これは学生が先生になって自分たちの母国語を教え合うというものです。２つ目は、日本文化を発信するマラヤ大学日本人学生会です。夏はお祭り、冬は書道といった、日本の春夏秋冬を伝えるようなイベントを主催しました。日本を好意的に思う学生さんが多く、彼らが楽しんで参加している姿に、喜びややりがいを実感できました。

印象的だったこと

現地では、特に宗教の違いが印象的でした。マレーシアは人口の60％以上がイスラム教徒の国です。１日５回の礼拝や豚肉を避ける食習慣は、とても新鮮で興味深いものでした。また、現地で話される英語の発音や表現も日本での学びとは異なり、教科書では体験できない英語、私は「生きている英語」という表現をするのですが、それを感じることができたことは留学に行って良かったなと感じる瞬間の１つでした。

●きっかけ

私が海外留学に興味を持つようになったのは、中学3年生の時に参加した地元の市が主催するカナダへの海外派遣がきっかけです。日本とカナダの文化の違いや言語の壁に直面し、異なる価値観や生活スタイルを肌で感じたことで、「もっと多くの国に行き、さまざまな文化に触れたい」と強く思うようになりました。そこから今回の留学に至るまで、高校1年生の夏には特例で大学のプログラムに参加し、ベトナムを訪れました。現地の大学生やビジネスリーダーと交流したり、民族衣装のアオザイを着たりしたことはとても貴重な経験でした。

挫折を経て

私が留学を強く志したきっかけとしてもう一つ高校受験があります。思うような結果が得られず、人生の中での大きな挫折経験となりました。しかし、大学受験こそは第一志望に合格して夢の長期留学を叶えたいという想いから、高校時代は特に英語学習に力を入れて取り組みました。受験に向けた英語の勉強はもちろんのこと、ALTの先生と積極的な英会話や、BBCや語学アプリHello Talkを活用して、日常的に英語に触れる環境を作りました。 その結果、希望する大学へと進学することができました。大学入学後も、希望の留学先の枠を勝ち取るため、資格試験の勉強に日々励みました。交換留学先の大学ごとにわずか2人しか枠がない厳しい選考でしたが、高校時代に培った準備力や粘り強さがここで役立ち、最終的に念願の長期留学を実現させることができました。

●今後のビジョン

今後は海外留学で得た経験を活かして、就職活動に取り組んでいきたいです。自分が一番やりがいを感じる瞬間が、「誰かのために行動し、喜んでもらうこと」だと留学を通して気づかされました。これを踏まえて、以前から抱いていた「働くことに対して困っている人を助けたい」という想いから、人材業界の道に進みたいと考えています。私は留学中、自分自身や将来について深く考えるようになり、帰国後には早期にインターンに参加したいと思うようになりました。そこで、大学２年生の２月に就職活動を始め、上手くいくことばかりではないですが、話し方や表情、リアクションを意識したり、企業研究をもとに話すガクチカの内容を柔軟に変えたりするなど、自己アピールと差別化を相手にしっかりと伝える工夫を行っています。

卒業までにやりたいこと

就職活動を終えたら、いくつかやりたいことがあります。１つ目は就活支援団体に所属し、今度は自分が後輩たちの背中を押す存在になりたいです。２つ目は留学支援活動です。自分の経験を活かしながら、留学を夢見る学生さんが少しでも不安なく挑戦できるよう、サポートをしていけたらと思います。３つ目は群馬県の魅力をPRする群馬ガ～ルズの活動にさらに力を入れていきたいです。県内のおいしいごはん屋さんやおしゃれなカフェなど、Instagram（@gunma_girls）を通じて、気軽に見て楽しんでいただけるようなコンテンツを発信していきたいです。 そして、卒業までに行ってみたい国があります。それはラオスです。友人から聞いた話ですが、ラオスは東南アジア最後の秘境ということで、そこで暮らす人々の文化や生活にとても興味があります。また、像使いのライセンスが取得できるらしく、ぜひチャレンジしてみたいです。