前橋工科大学 堤研究室
前橋工科大学 建築・都市・環境工学群

団地から、まちへ!「地域とつながる研究室」
前橋工科大学の建築・都市・環境工学群では、土木や環境、建築都市、工学デザインを学ぶことができます。中でも堤研究室が取り組む「地域とつながる研究室」では、いわゆる“研究室”のイメージを大きく超えた活動を行っています。
研究のフィールドは机の上ではなく、団地やまちの中。
学生自らが地域に入り、人と関わり、イベントを企画・運営しながら地域づくりに取り組んでいます。
今回は、堤研究室に所属するMさん(3年生)に、研究室の活動やその魅力についてお話を伺いました!
団地を拠点に始まった「LIFORT」という取り組み
堤研究室では、建物の長寿命化や既存建築の活用、地域再生などをテーマに研究を行っています。
その中のプロジェクトの一つが、前橋市・広瀬団地を拠点とした「LIFORT」という活動です。
かつては多くの人が暮らしていた団地も、近年では空き家が増え、地域のつながりが希薄になっていました。
そこで堤先生は、「学生が団地に住み、高齢者の方々と交流しながら地域を活性化できないか」と考えたそうです。
2022年から団地の一部をリフォームし、学生が暮らすシェアハウスをつくる取り組みがスタートしました。
現在、Mさん自身もその団地に住みながら、活動に関わっています!
【LIFORTとは?】
LIFE(ライフ)とSUPPORT(サポート)を組み合わせた取り組みで、大学生の大学生活を「金融・住居・生活・就職」の面から支援するプロジェクトです。
日本財団「わがまち基金」の助成のもと、桐生信用金庫や前橋工科大学などが連携し、学生が自ら空き部屋をDIYで改装できる住環境づくりを行っています。
地域住民との多世代協創を通じて、若者の定住と地域の新たな活力を生み出し、地域創生を目指しています。
LIFORTの様子はインスタグラムをチェック!
https://www.instagram.com/lifort.hirose?igsh=aWxlM256Mmd3aHhj
地域と一緒につくるイベント!
LIFORTの主な活動は、定期的に行われる地域イベントを主催することです。
団地近くの神社や公園を使い、流しそうめんや餅つき大会などを開催しています。
イベントの特徴は、企画から運営まで、すべて学生主体で行っていることです。
内容を考えるだけでなく、必要な備品の準備や、行政・区長さんへの許可取り、資金のやりくりまで学生が担当しています。
Mさんは「イベントを通して、地域の方から『もっとこうしたらいい』『次はこんなことをやってほしい』という声を直接聞けるのが大きいです!」と話してくれました
研究と実践が、日常の中で自然につながっているのが印象的でした。
団地の外へ!まちや企業との連携も
堤研究室の活動は、「LIFORT」だけにとどまりません。
前橋の中心市街地では「タチヨル」というプロジェクトを行い、広瀬川沿いでのワークショップや芸術イベントの開催など、街中の企業と連携した取り組みも行っています。
広瀬川を活用した川辺イベントの企画や、藤岡市でのイベント支援、さらには長野県での老朽家屋に関する調査など、活動の幅はとても広いです!
スポンサー企業への声かけや協賛の依頼も学生が行い、地域団体や企業と協力しながら活動を続けています。
【タチヨルとは?】
前橋工科大学・堤研究室が中心となり進める前橋市中心部の広瀬川河畔などを対象とした地域活性化・公共空間活用プロジェクト
タチヨルの様子はインスタグラムをチェック!
https://www.instagram.com/tachi_yoru?igsh=ZDlnNm1xM3UzcWox
「人と関わりたい」学生が集まる研究室
堤研究室には、建築や都市に興味がある学生だけでなく、
「地域活動をやってみたい」「人と関わる経験をしたい」という思いを持った学生が多く集まっています。
現在のメンバーは、学部生14名と院生1名。
学年を超えた交流も活発で、週1回のミーティングでは活動報告や今後の予定を共有しています。
Mさん:イベント準備や打ち上げ、資格試験の合格祝いなど、自然と集まる機会が多いです。研究室の中でも、かなり仲が良い方だと思います!
研究室が、学びの場であり、居場所にもなっていることが伝わってきました!

新たな挑戦は「駄菓子屋」プロジェクト!
現在、堤研究室が新たに力を入れているのが、駄菓子屋「ちゅみぽっと」です。
広瀬団地周辺の拠点を活用し、子どもから高齢者までが気軽に立ち寄れる場所づくりを目指しています。
「ちゅみぽっと」は、広瀬ステーションにて毎週金曜日に駄菓子屋をオープンしています。
地域や地域の駄菓子屋さんからの支援も受けながら、継続的な活動として進行中です。
また、地域活性化の一環として、イベントなどに出張駄菓子屋として参加することもあり、駄菓子をきっかけに地域を盛り上げています!
「自由にやってみていいよ」という環境の中で、学生一人ひとりのアイデアを形にできるのも、このプロジェクトの魅力です。
イベントだけでなく、日常的な交流の場をつくろうとするこの挑戦は、研究室の活動を次の段階へと進めています!
【ちゅみぽっととは?】
群馬県前橋市・広瀬団地の広瀬ステーションに誕生した駄菓子屋で、駄菓子販売を中心に撮影スポットや学習サポートも行う地域交流拠点です。前橋工科大学の学生が関わり、子どもから大人までが気軽に集い、学び、楽しめる場をつくっています。
ちゅみぽっとの様子はインスタグラムをチェック!
https://www.instagram.com/hibinoba_0923?igsh=MTZ3M3NyMnBqbzhuOQ==
活動を“循環”させる未来へ!
堤研究室が見据えているのは、活動を続けていくための仕組みづくりです。
現在は無料で提供している活動が多い中で、将来的には活動自体が収益を生み、その利益を次の活動に還元できる循環型の形を目指しています。
Mさん:もっと認知を広げて、将来的には群馬県全体を巻き込んだ大きなイベントもできたらいいなと思っています!
学生と地域が一緒になって成長していく。
堤研究室の挑戦は、これからもまちの中で続いていきます!

編集後記
研究室と聞くと、専門的な研究や論文のイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし堤研究室では、研究と地域活動が自然につながり、まちの中で実践されています。
学生が実際に団地に住み、地域の方と同じ目線で関わるからこそ見えてくるものがあります。
その一つひとつを大切にしながら活動を続けている姿が、とても印象的でした!
これから前橋のまちの中で、どんな新しいつながりが生まれていくのか、堤研究室の今後の活動がとても楽しみです!
随時イベントの開催も予定されているとのことなので、気になる方は堤研究室のホームページやInstagramをチェックしてみてください!
ちなみに3月のイベントは、「タチヨル」のプロジェクトとして行われるそうです。
広瀬川を上流でせき止めて川底の清掃を行い、その川底にお店が出店するようなイベントになるらしく、ちょっと珍しくて面白そうですよね!
川と地域、そして学生が関わる、堤研究室らしい取り組みになりそうです。
【堤研究室ホームページ】
【堤研究室Instagram】
https://www.instagram.com/tutumi.lab.mit?igsh=N3o4NDBhejAxYjEx
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